臨床心理士、公認心理師をしているmichimoです(*^^*)🌼

(🐦Twitterアカウント🐦https://mobile.twitter.com/michimo0202)

今回は映画からメンタルリテラシーについて深めていきたいと思います。

素材は現在公開中の「すばらしき世界」(西川美和 監督)という映画です。🎦

ネタバレの部分も含むかもしれませんので、これから見たい!という人はお気をつけください🙇‍♀️

あらすじは以下の通りです。🎦

『下町の片隅で暮らす三上(役所広司)は、見た目は強面でカッと頭に血がのぼりやすいが、まっすぐで優しく、困っている人を放っておけない男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯だった。社会のレールから外れながらも、何とかまっとうに生きようと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)が番組のネタにしようとすり寄ってくる。やがて三上の壮絶な過去と現在の姿を追ううちに、津乃田は思いもよらないものを目撃していく……。』

道を外れてしまう主人公

VS

外れないように生きている人々

という対立構造をベースに物語が展開していきます。

人々はいつ自分が道を外れるかもしれない、

という不安のもとで生きており、その不安から逃れるために、

過剰に失敗した人を叩く、

という昨今の世の中の状態を明確に表現していたように思います。

さらに、今回は主人公の”衝動的な怒り”についてフォーカスしたいと思います。

キーワードとして、

①幼少期の愛着の課題

②防衛(自分の心を守る)のあり方

の2点があります。

今回は

①幼少期の愛着(親との情緒的な繋がり)の課題

について紹介します。

主人公は幼少期に施設に引き取られており、母親との関係において寂しさや満たされなさを強く感じていたようです。

その負の感情は大人になってからも根強く根底に流れ続けているようです。

一方で、主人公は一時は母親の優しさを享受する時間を過ごせていたようです。

その良い時間が、大人になってからも、周囲の人の優しさを引き出す彼の人柄につながっていたのだと思います。

(バスを送る看守、世話をする弁護士、彼の人柄を知って助けになるスーパーの店員やケースワーカー)

心理学において、幼少期の愛着関係とその後の対人関係のあり方についての研究は多くなされており、強い関連があるとされています。

興味のある方はお手に取ってみて下さい。📖

今回のメンタルリテラシーの✏️キーワードは”衝動的な怒り””幼少期の愛着の課題”でした。

メンタルリテラシーを身につけて自分を大事に過ごしましょう。

⁂michimo⁂

https://mobile.twitter.com/michimo0202%EF%BC%89

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA