臨床心理士、公認心理師をしている瀬戸口(せとぐち)です(*^^*)🌼

更新が遅くなりました💦

最近、シンポジストとしての登壇やスクールカウンセラーの研修企画など、様々な仕事に携わる機会が増えてきており、

どの仕事もカウンセリングへの考え方や向き合い方を点検することにつながっているな、と感じています。☺️

今回は、前回に引き続き、カウンセラーの自己研鑽(じこけんさん)についてご紹介します。🙋‍♀️

前回、ベテランの先生に自身のカウンセリングについて助言をいただくスーパーヴァイズ(SV)を取り入れているカウンセラーと、取り入れられていないカウンセラーがいる、ということをお伝えしました。

その要因として、

①金銭的・時間的な要因💰

②人員的な要因👩‍⚕️

③個人的な要因🧑

の3つがあります。

まず、①金銭的・時間的な要因があります。

SVを受けるには一回1時間程度で5000円から10,000円の費用がかかります。

費用は自腹となるため、雇用形態が不安定であったり、薄給であることが多いカウンセラーにとっては、なかなか厳しい現実があると思われます。

また、仕事終わりや休日に定期的に時間を確保することが難しい場合もあると思われます。

次に、②人員的な要因として、そもそもSVを引き受けてくれそうなベテランのカウンセラーが身近にいない、という問題があります。

また、いらっしゃったとしても、日程や費用など、お互いの都合が合わないということがあります。

SVを紹介、斡旋してくれるような仕組みもあるようですが、

少なくともSVを受ける側のアンテナを張る意欲や行動力が必要です。

そして、③個人的な要因とは、カウンセラー側の心構えについてです。

SVを受けるということは、すなわち自分の弱みや至らない点を他者にみせることになり、それに直面することになります。

その際には痛みや傷つきも伴うことがあります。

しかし、それも含めて自分の傾向に気付き、乗り越えていくことがカウンセリングのスキルを向上することになります。

そのような意識や覚悟がもつことで、①や②の要因を解決しようとする意欲も湧いてくるのだと思います。

以上の内容からお気づきの方もいるかもしれませんが、

「カウンセラーがSVを受ける」ことは「クライアントさんがカウンセリングを受ける」ことにかなり近いものがあるのです。🌸

私の考えとしては、

クライアントさんがカウンセリングを受けるまでに、不安や緊張、スケジュールの調整など、諸々の気持ちや制約をたくさん乗り越えている、ということをカウンセラー側が身をもって理解できるようになるためにも、カウンセラーがSVを受ける、という体験はとても重要なのではないか、と思っています。🌼

今回は”カウンセラーの自己研鑽”についてお伝えしました。

メンタルリテラシーを身につけて自分を大事に過ごしましょう。👩‍⚕️

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