臨床心理士、公認心理師をしているmichimoです(*^^*)

今回は”不安”とその対処について考えていきたいと思います。

不安とは誰でも感じるものです。

全く不安になったことがない、という人はいないのではないでしょうか。

“不安”というと良くないもの、感じない方が良いものという風に思いがちかもしれません。

しかし、不安というものを感じられるからこそ、身の安全を守ることができている側面があるのです。

例えば右左を確認しないで道路を渡ったら車に轢かれるかもしれない…と不安に思えるからこそ、事故に遭わずに済んでいる、という考え方です。

そのため、一概に不安になることを否定しないことが大事です。

一方で、不安が強くなりすぎると、生活に支障が出たり、心や体の健康が苛まれることがあります。

そして、そのような場合、自分が具体的に”何に不安になっているのか”が漠然としていることが多い印象があります。

例えば、”仕事(学校)に行くのが不安”というところまでは分かっていても、具体的に仕事(学校)の何が不安なのかを考えることなく留まってしまっていることが多いのではないでしょうか。

「職場の上司に注意されるかもしれないから不安」

例えば…

「何について注意されるのが不安なのか」

「もし注意されることでどうなることが不安なのか」

のように、不安の内容について「”漠然としたもの”から”具体的なもの”に落とし込んでいくことが重要です。

不安が具体的になると、自ずと具体的な対処の仕方がみえてくることが多いです。

不安が漠然としていると、対処の仕方も漠然としてしまい、手立てがみえてこないのです。

また、自分が具体的に何に不安になっているか自覚できることで、自分の考え方や感じ方のパターン、不安になりやすいシチュエーションがわかるようになることも期待できます。

さらに、周囲の人に助けを求めやすくなるという利点もあります。

周囲の人からすると、「なんかよくわからないけど不安なの…」と打ち明けられるより、「上司に〇〇って注意されることが不安なの…」と打ち明けられた方が相談に乗ったりアドバイスをしやくすなるのではないでしょうか。

不安を具体化するというのは自分一人では難しいこともあると思います。

周囲に一緒に考えてくれそうな方がいれば、ぜひその方に打ち明けて一緒に考えてもらうと良いです。

もし、そのような方が身近にいなければ、プロの手を借りてみることをお勧めします。

私設のカウンセリングを利用してみたり、生活に支障が出ているのであれば、医療機関のカウンセリングを利用してみることをお勧めします。この辺はまた詳しくご紹介したいと思っています。

とりあえず自分で考えてみたい、という方のために参考文献をご紹介します。

子供向けの書籍ですが、だからこそ大人の方も分かりやすく、実践しやすいという良さがあると思っています。

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今回のメンタルリテラシーのキーワードは”不安を具体化する”でした。

メンタルリテラシーを身につけて自分を大切に過ごしましょう。

⁂michimo⁂

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