臨床心理士、公認心理師をしているmichimoです(*^^*)
今回は「認知」について考えていきたいと思います。
「認知」とは簡単に言えば「物事の捉え方、考え方」のことです。
人それぞれ、「認知」の仕方は違います。
それぞれにもっている”認知の傾向”=”考え方の癖”について自分自身で把握できると、しんどくなったときや辛くなった時に自分の状態を客観視しやすくなります。
苦しいときほど、視野が狭くなりどんどん悲観的な方向に考えてしまいがちです。
”認知の傾向”を把握できることは、ストッパーとして機能するツールになると思います。
ではどう把握していくか。
”認知の傾向”はいくつかの種類に分けることができます。
種類に沿って考えていくことで、漠然としているものを把握していくヒントや手立てになります。
種類はおおよそ9つに分けられます。
・根拠のない決めつけ
物事や人に「○○である」と否定的なラベルを貼り一度はったらなかなか拭えない傾向がある。
- 白黒思考
物事を「白か黒か」で割り切り、完璧を求めやすい。
- 部分的焦点付け
物事の悪い面ばかり目につき、良い点やうまくいったことなど他のことが見えづらくなる。
- 過大評価・過小評価
自分の短所や失敗を実際より大げさに考えて、反対に自分の長所や成功を実際より小さく捉えやすい。
- べき思考
自分や他者に対して「○○すべき」「○○でなければならない」と考えやすい。
- 極端な一般化
わずかな出来事を根拠に、あらゆる出来事が同じような結果になると一般化しすぎる傾向がある。
- 自己関連づけ
良くない出来事が起こると、自分に関係がないにも関わらず、自分のせいだと考えやすい。
- 情緒的な理由付け
確かな理由もないのに、悲観的な思いつきを信じ込んでしまいやすい。
- 自分で実現してしまう予言
自分で否定的な予想をして、自分の行動を制限してしまうため、予想どおり失敗してしまいやすい。
以上9つの傾向のどれかに当てはまる人は多いのではないでしょうか。
次回以降、それぞれの”認知の傾向”=”考え方の癖”について詳しくご紹介していきます。
参考文献はこちらです。より詳しく知りたい方は一読されると良いかもしれません。
今回のメンタルリテラシーのキーワードは”認知の傾向について知る”でした。
メンタルリテラシーを身につけて自分を大切に過ごしましよう。
⁂michimo⁂