臨床心理士、公認心理師をしているmichimoです(*^^*)🌼

前回に引き続き、映画からメンタルリテラシー✏️について深めていきたいと思います。

素材は現在公開中の「すばらしき世界」(西川美和 監督)という映画🎦です。

ネタバレの部分も含むかもしれませんので、これから見たい!という人はお気をつけください🙇‍♀️

あらすじは以下の通りです。

『下町の片隅で暮らす三上(役所広司)は、見た目は強面でカッと頭に血がのぼりやすいが、まっすぐで優しく、困っている人を放っておけない男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯だった。社会のレールから外れながらも、何とかまっとうに生きようと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)が番組のネタにしようとすり寄ってくる。やがて三上の壮絶な過去と現在の姿を追ううちに、津乃田は思いもよらないものを目撃していく……。』

映画を素材に、主人公👱‍♂️の”衝動的な怒り”についてフォーカスしたいと思います。

前回は

①幼少期の愛着(親との情緒的な繋がり)の課題

を考察しました。

今回は

②防衛(自分の心を守る)のあり方について考察したいと思います。

主人公👱‍♂️は人の痛みや悲しみを目撃すると、自分と人を”重ねてみて”しまい(投影)、その心の痛み💔や悲しみ😭から”自分を守るため”に、衝動的な怒り😡をもって攻撃的な行動に出てしまう、と考えられます。

今回の映画🎦においては、主人公が幼少期から母親🤱の愛情に満たされず、傷ついてきたからこそ、

人が傷ついている姿に瞬時に反応してしまっているのです。

しかし、そのために人を殺めてしまったり、暴力をふるってしまっているため、自分を守るためにやっていることが、かえって自分のことを追い込んでしまう、ということになるのです🤕。

以上のように、人が自分の心を守るためにしていることを心理学で『防衛機制』(=心の防御システム)といいます。🏥💊

この防御システムは過去の嫌な思いや記憶にさらされたときに、作動します。

それは半ば無意識的に行われるため、当人は気付きにくいものなのです。

そんなときは、心理士によるカウンセリングを通して、自分の防衛機制について理解していくことが有効だと思われます。👩‍⚕️

今回のメンタルリテラシーの✏️キーワードは”衝動的な怒り””防衛機制”でした。

メンタルリテラシーを身につけて自分を大事に過ごしましょう。

⁂michimo⁂

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