臨床心理士、公認心理師をしているmichimoです(*^^*)🌼
今回は「選択性緘黙」(せんたくせいかんもく)についてご紹介します🌸
選択性緘黙とは
言語能力に問題がないにも関わらず、特定の場面(学校や保育園)でのみ、一貫して話すことができない状態のことをいいます。
例えば、家では話しているのに学校の敷地に入ると一言も話さなかったり、身動きまでとれなくなってしまうこともあります。😖
ある意味、”何もしない”という自己表現や自己防衛のあり方なのですが、
もちろん周囲とコミュニケーションがとりづらくなってしまいます。
「コミュニケーションをどうとって良いかわからない!」
という必死の訴えなのかもしれません。✊
場面緘黙の要因や背景は、気質や性格、生育環境を含む心理的かつ社会的な要因が複雑に絡んでいます。🌀
私の知人で、
小学校低学年の頃に緘黙だった方がいるのですが、
担任の先生が何事も根気よく褒めてくれる先生だったようで、
少しずつ自信がついていつのまにか話せるようになったと言っていました。
それくらい周囲の人のじっくりとした温かい関わりが重要なのだと思います。🌷
私は児童精神科に勤めているので、
本人にはプレイセラピー🤖、
親御さんの面談には行動理論を使った環境調整🏃♂️という視点で関わることが多いです。
プレイセラピーでは、本人が言葉以外での自由な自己表現ができる場を提供するのと同時に、
学校や保育園では、自己表現できる場を少しずつ増やせるように環境を整えていく(ジェスチャーを使う、まずは特定の先生のみを相手にする等)ようにする視点です。🌷
やはり一対一対応ではなく、万能的な解決方法はないので、
親御さんやご本人と一緒に試行錯誤しながら進めていきます。
その試行錯誤する過程こそが、何よりも治療的なのかな、と信じて日々取り組んでいます。🤔
今回のメンタルリテラシーの✏️キーワードは”選択性緘黙”でした。
メンタルリテラシーを身につけて自分を大事に過ごしましょう。
⁂michimo⁂
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